講演の最後で日本再生とはホピ平和宣言の生き方をすることにあるとして、ホピ平和宣言を紹介しています。
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ホピ平和宣言
HOPI DECLARATION OF PEACE
New Japanese Translate Version 2.9 (Last updated Friday, September 12, 2008)
起草者 トーマス・バニヤッカ *1 伝統派ホピ一族通詞
この地球において、真の平和を求めるすべてのひとびとの、頭とスピリットとをひとつにまとめるものが、ほんとうのホピの力のなかにはある……
「ホピ」とは「平和なひとびと」を意味する……そして、最も純粋かつ偉大な力とは平和の力である……なぜなら平和は「偉大なる精霊のご意志」なのだから……
だが、それをたんに、偉大なる精霊がけして武器を取らないようにといわれたからだとか……ほんとうのホピは争はないだからだとか……われわれがいのちの正しい道として知っているもののために死ぬこともいとわないのだとか、考えたりしてはならない。
ほんとうのホピは、殺すことも、傷つけることもなく、闘うすべを知っている……
ほんとうのホピは、偉大なる精霊の御光のなか、真理と良き力とを用いて、闘うすべを知っている……
ほんとうのホピは、明晰な思考と……良い絵や写真……そして厳密に選ばれた言葉とによって、いかに教育すればよいのかを知っている……
ほんとうのホピは、質素でスピリチュアルないのちの道を――生き残るであろうただひとつのいのちの道を――真に探し求める人たちひとりひとりの頭と心に届くように働きかけ、伝えていくことで、いかに世界のすべての子どもたちに、ほんとうのいのちの道の手本をみせるかを知っている……
ほんとうのホピが、地球で生きるための聖なる知識を絶やさないでいる理由は、地球が、ひとりの生きて成長しつつある人であること……そしてそのうえにあるいっさいのものが、彼女の子どもたちであることを……ほんとうのホピが知っているからだ……
ほんとうのホピは、聞く耳をもち……見る目をもち……そうしたことを理解するハートをもつ世界のすべてのひとびとに……正しいいのちの道を示してみせるそのやり方を知っている……
ほんとうのホピは、真の地球の子供たち全員の頭とスピリットの勢いをひとつにまとめあわせるにたる力を、いかにすれば呼び覚ませるか……いかにすればその人たちを偉大なる精霊の良き力とつなぎあわせることができるか……その結果この世界の苦しめるすべての場所において、苦痛と迫害に終止符を打つことができるかを知っている……
ほんとうのホピは、ここに、ホピの力こそが、世界に変化をもたらす原動力であることを、宣言するものである。
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われわれは、すべてのものが生きており、われわれの声を聞き、われわれを理解していると信じる。
ホピは不毛の大地に暮らしてはいるが、われわれは、われわれが「マーサウ」と呼ぶスピリットによってこの地に導かれたことを信じる。われわれの役割は、ある種の知識を、全人類のために絶やさないようにすることであり、この種の知識は、すべての(先住民の)国々を理解し存続させ続けるために必要不可欠なものである。
*1 起草者のトーマス・バニヤッカ氏は1999年2月6日にホピの土地でなくなった。
*2 この破線以下の2小節は最終稿には残されていないが、全体の理解の便宜を考えて残した。
(註)
この宣言を起草したトーマス・バニヤッカ氏はホピ一族のオオカミ、キツネ、コヨーテの氏族に属します。1948年に、ホピのメッセージを世界に広めるために当時の伝統派の精神的指導者たちから選び出された四人の通詞のうちの最後の一人でした。
翻訳の Version 1.X.X は、80年代初頭に小生が翻訳して宮田雪監督の映画「ホピの予言」とともに広まりましたし、 映画でもそれが使われていますが、恥ずかしながら不必要な言葉や若さ故の翻訳のあやまちもあり、いつか腰を据えて訳し直したいと念願しておりました。
2004年に、病気療養中の宮田雪監督の意志を引き継いで復活し、映画「ホピの予言」の上映会を再開した ランド・アンド・ライフ・ジャパンの辰巳玲子さんからの求めに応じて、新世紀のためのホピの平和宣言の改訳――もっとシンプルでストレートに――を心に決めて、これをワークとして小生は続けていくつもりでいます。
ご意見、提案などいつでもお送りください。 検討のうえ次期バージョンに反映させていただくことがあるかもしれません。21世紀を通して人々の頭と心に生き残りつづける平和宣言になっていけばよいと願っています。
平和で、思いやりがあり、寛容で、真実に満ちたホピの精神の一端に触れていただくために、 この平和宣言は、小生のBLOG「Native Heart」においてバージョンアップを繰り返しつつ周期的に掲載されます。 引用は自由ですが、その場合は部分引用ではなく全文の引用をお願いします。 またご面倒ですが、その際には「Version No.」も入れていただけると幸いです。 (北山耕平 記)
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